耐震補強事例 - 壁量の充足を目的とした耐震補強事例

  • 築年数/築30年
  • 屋 根/瓦屋根
  • 外 壁/モルタル
  • 内 壁/石膏ボード
 

耐震補強の動機

築30年の木造住宅なのだが、耐震診断の結果、老朽化もほとんど進んでいないことが分かった。建替えをする予定はないので、必要最低限の補強を実施することを希望した。また内壁側からの補強を実施するので、クロスの張り替えをした。

補強前

A(基礎・地盤) 1.00
B×C
(建物の形・壁の配置)
1.00
Re・x=1.00
Re・y=1.00
D×E
(筋交い・壁の割合)
0.78
D・Ex=0.78
D・Ey=1.01
F
(老朽度)
1.00

補強前の評点0.78

補強前 イメージ
  • 剛心(壁の強さの中心)
  • 重心(重さの中心)
この家の耐震診断結果

築30年の住宅にめずらしく、建物全体のバランスも良く特に老朽化も確認できない。

しかし、建物南側に開口が多いことから横方向(X方向)の壁が不足している事が、耐震診断の結果を低くしている要因となっている。

補強後

A(基礎・地盤) 1.00
B×C
(建物の形・壁の配置)
1.00
Re・x=1.00
Re・y=1.00
D×E
(筋交い・壁の割合)
10.1
D・Ex=1.35
D・Ey=1.01
F
(老朽度)
1.00

補強前の評点1.01

補強後 イメージ
  • 剛心(壁の強さの中心)
  • 重心(重さの中心)
  • 壁補強工事箇所・・・3箇所
改修のポイント

バランス(偏心率)を低下させないよう、南北の壁をそれぞれ補強した。合計3箇所の壁補強でバランスを保ちつつ、壁量を規定値にあげることができた。

補強工事内容詳細

■改修工事(工期3日)
  • 補強工事内容1
    壁が強くなることで発生する強い柱のホゾ抜けを防止するために、基礎・土台・柱をホールダウン金物によって緊結。
    補強工事内容3
    ボードによる補強を行う。今回は床・天井を壊さずに施工が可能なタイプを使用。
    補強工事内容5
    ボード貼り付け後。
  • 補強工事内容2
    壁を開口した様子。
    補強工事内容4
    ボードを木ネジで留めます。
    補強工事内容6
    クロス貼りを行い、施工完了。


概算工事代金
¥594,216(税込み)

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