鉄骨を使用した耐震補強

  • 築年数/築22年
  • 屋 根/スレート
  • 外 壁/モルタル
  • 内 壁/石膏ボード
 

耐震補強の動機

耐震診断の結果から、壁量不足もさることながら、壁の配置バランスが悪いということだった。狭小間口のために開口部をふさいで壁にすることが困難ということだが、隣家との距離が近いこともあり、鉄骨フレームを用いた補強方法をご提案いただいて実施した。

補強前

A(基礎・地盤) 1.00
B×C
(建物の形・壁の配置)
0.50
Re・x=0.50
Re・y=0.98
D×E
(筋交い・壁の割合)
0.90
D・Ex=0.90
D・Ey=0.89
F
(老朽度)
0.90

補強前の評点0.41

補強前 イメージ
  • 剛心(壁の強さの中心)
  • 重心(重さの中心)
この家の耐震診断結果

南面に壁が極端に少なく、その結果として剛心が北側に大きく偏ってしまっている上、全体的に壁量が不足している事から、偏心率の改善と壁量の充足を目的とした補強が必要。漏水による土台劣化も評点を下げる原因となっている。

補強後

A(基礎・地盤) 1.00
B×C
(建物の形・壁の配置)
1.00
Re・x=1.00
Re・y=1.00
D×E
(筋交い・壁の割合)
1.25
D・Ex=1.58
D・Ey=1.25
F
(老朽度)
1.00

補強前の評点1.25

補強後 イメージ
  • 重心(重さの中心) 剛心(壁の強さの中心)
  • ホールダウン金物設置箇所・・・2箇所
  • 基礎補強工事箇所・・・2箇所
  • 鉄骨補強工事箇所・・・1箇所
改修のポイント

リビング内へ壁を新設したり、南側の開口を塞ぐという補強が現実として難しい事から、鉄骨フレームを組む補強を行う事とした。これにより剛心位置を重心に近付ける事ができ、バランスの良い建物になった。水廻りの改修と共に一部の壁を補強した。

補強工事内容詳細

■改修工事(工期10日)
補強工事内容詳細1
独立基礎の配筋中
補強工事内容詳細2
鉄骨門型フレーム接合状況(ボルト本締め前)
補強工事内容詳細3
鉄骨門型フレームの接合締め作業
補強工事内容詳細4
建物南西側接合箇所
補強工事内容詳細5
鉄骨フレーム建て方完了
補強工事内容詳細6
鉄骨フレームを住宅と接合


概算工事代金
¥1,491,000(税込み)

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