耐震補強事例 - 腐朽・蟻被害の改善事例(土台取替え)

  • 築年数/築16年
  • 屋 根/瓦屋根
  • 外 壁/モルタル+サイディング
  • 内 壁/石膏ボード
 

耐震補強の動機

白蟻が発生していたので床下の調査を依頼したところ、白蟻の被害と木部の腐朽も発見された。いずれにしても補修が必要であったので、ついでに耐震診断も実施し、悪いところを取り替えたりとか補修するだけでなく、耐震性の高い家にしたいと考えた。また特に被害が大きいところが浴室に集中していたため、これをきっかけにユニットバスを新しいものに取り替えるリフォームも実施。

補強前

A(基礎・地盤) 0.50
B×C
(建物の形・壁の配置)
1.00
Re・x=1.00
Re・y=1.00
D×E
(筋交い・壁の割合)
1.04
D・Ex=1.04
D・Ey=1.24
F
(老朽度)
0.80

補強前の評点0.42

補強前 イメージ
  • 剛心(壁の強さの中心)
  • 重心(重さの中心)
この家の耐震診断結果

全体的にバランスも良く強度的にも問題のない住宅だが、浴室土台廻りの蟻害・腐食と地盤が若干軟弱な為に生じたと考えられる基礎のクラック(ひび割れ)が評点を落とす原因となっている。浴室廻りの改修を中心に補強を行うことで、建物が本来持っている耐震性能を引き出す。

補強後

A(基礎・地盤) 0.80
B×C
(建物の形・壁の配置)
1.00
Re・x=1.00
Re・y=1.00
D×E
(筋交い・壁の割合)
1.49
D・Ex=1.49
D・Ey=1.57
F
(老朽度)
1.00

補強前の評点1.19

補強後 イメージ
  • 剛心(壁の強さの中心)重心(重さの中心)
  • ホールダウン金物設置箇所・・・3箇所 基礎補修工事箇所・・・2箇所
  • 壁補強工事箇所・・・4箇所 土台取り替え工事箇所・・・2箇所
改修のポイント

とにかく、浴室廻りの白蟻の被害を受けているところ、腐朽が進んでいるところを中心に構造部材の取替えを徹底的に実施した。浴室部の下にはコンクリートを打設し、床下からあがってくる湿気の予防をした。また、地盤の評点が低いため、基礎のクラック補修を実施し、さらに壁量を増やすことで建物の剛性をさらに高め評点の向上を目指した。

補強工事内容詳細

■解体時
  • 補強工事内容詳細1
    壁解体後の土台の様子。蟻害が広範囲に渡っていることが分かる。
    補強工事内容詳細2
    蟻害と腐朽により土台がなくなっているのが確認できる。
    ■改修工事(工期12日)
    補強工事内容詳細4
    土台・柱の取替え工事後。給水・給湯管も一部取り替えた。
    補強工事内容詳細5
    防蟻処理を施した土台・柱の新設状況。
    補強工事内容詳細6
    土台・柱の新設状況。防蟻・防腐処理を施す。
    補強工事内容詳細7
    木工事完了後、土間コンクリート打設。
  • 補強工事内容詳細3
    解体後の浴室内。蟻害を腐朽の状況が分かる。
     
    補強工事内容詳細8
    ユニットバス新設。


概算工事代金
¥2,458,050(税込み)

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