耐震補強事例 - 偏心率の改善を目的とした補強事例
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東海大地震による被害の危険地域が愛知県下にも広がったことに伴って、特にリフォームなどは考えていなかったが、耐震診断を受診した。また、建築されたのがちょうど建築基準法が大きく変わった昭和56年であり、10月に完成したものの新しい建築基準法が適用されているかどうかも確認したかった。結果、壁の量は十分であるがその配置に大きな問題があることが分かったので、その改善をお願いした。 |
A(基礎・地盤) | 1.00 |
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B×C (建物の形・壁の配置) |
0.50 |
Re・x=1.00 | |
Re・y=0.50 | |
D×E (筋交い・壁の割合) |
1.14 |
D・Ex=0.82 | |
D・Ey=1.14 | |
F (老朽度) |
1.00 |
補強前の評点0.57
- 剛心(壁の強さの中心)
- 重心(重さの中心)
昭和56年に建築された当物件は、建築基準法通りの壁量は満たしていた。手入れも行き届いており、見た目には全く問題のなさそうな家である。しかし、その当時には規定のなかった壁の配置バランスについては、かなり悪い結果となった。原因は、南北方向に存在する壁と、東西方向に存在する壁のバランスの悪さ。特に東西方向の壁量が極端に少なく、評点を大きく下げる原因となっている。 |
A(基礎・地盤) | 1.00 |
---|---|
B×C (建物の形・壁の配置) |
1.00 |
Re・x=1.00 | |
Re・y=1.00 | |
D×E (筋交い・壁の割合) |
1.00 |
D・Ex=1.00 | |
D・Ey=1.39 | |
F (老朽度) |
1.00 |
補強前の評点1.00
- 剛心(壁の強さの中心) 重心(重さの中心)
- ホールダウン金物設置箇所・・・2箇所
- 壁補強工事箇所・・・7箇所
絶対的な壁量は満たしているので採光や部屋の使い勝手に支障をきたさないよう、既存の壁を強くすることで壁の配置バランスを整えた。また、壁補強を行っていない出隅の柱には外付けのホールダウン金物を設置し、柱の引き抜けを防止した。10年前に増築をした車庫部は、柱と独立基礎が緊結されていないので、ホールダウン金物で緊結した。 |
■改修工事(工期4日)
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- 概算工事代金
- ¥1,774,500(税込み)