耐震診断

監修 国土交通省住宅局建築指導課 登録 財団法人 日本建築防災協会

木造住宅の耐震診断に基づいた一般耐震診断で全倒壊を防ぐ為に考えられた補強方法であり構造計算ができる建築事務所、耐震診断士のみが出来る診断方法で、宮城県・仙台市の診断と同じ方法になる。
(旧・精密診断から平成16年7月に改正され、建物の重量・耐力壁の配置・接合部などが見直された)

項目 一般ユーザー様 不動産業者様
診断費用
(診断書作成費用も含む)

東日本大震災の影響により、被災状況の大きい方、緊急修理が必要な方が優先となっております。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

有料
(12~18万円)
対象住宅

平成12年6月まで着工された2階建て木造住宅が対象。

(プレハブ・混構造・3階建て・伝統工法の住宅は対象外になる)

左と同じ
工事費用

補強は2階建ての家であれば、まずは1階の補強が最優先になります。

*全国平均・・・・約130万円

左に同じ
診断内容

非破壊目視といって物を壊さないで診る診断方法の中では信頼性の高い診断になります。

診断は、床下・屋根裏・家の外回りを診る為、2時間~3時間かかる。

あくまでも、耐震改修を真剣に考えている方向けの診断方法になる。

左に同じ

S56年5月31日以前着工の建物の中古住宅の売買をする上で法律で義務化。

補強内容と考え方

出隅のほぞ抜け防止の為の「ホールダウン金物」の施工。

地震によるお家の揺れ幅を低減し、お家も人命とも守る「壁補強」。

いずれも、2階建ての建物であれば基本的には1階部分の補強が最優先になる。

あくまでも、建築防災の中で、地震による全倒壊を防ぐ為の補強になります。

左と同じ
診断の考え方
補強工事も視野に入れ、詳細な診断をしたい方向け。
トラブル防止のためのお願い・注意。
ハウスメーカー・工務店等へのクレーム・訴訟に利用する為に書類が欲しい方はお断りしております。
工事は知人の業者に頼むのが前提になっている方はお断りします。(知人の業者で診断ができない場合は工事での事故が多いので、一連の流れで工事をやった方が間違いはありません。それでも、診断を申し込みされたい方は、事故防止の為、業者経由で申し込み下さい)
とりあえず診断だけしてほしい
防災に対しての意識をもって頂いているのは大変良い事ですが、まずは「自分でできる防災対策」をご覧下さい。なぜなら、本診断は構造材・外壁・屋根の劣化度が入る為、現在の家の状況の診断結果になります。今機会に補強工事を検討されていない方は、診断の信頼度が下がる為、必要以上の診断になってしまいます。
但し、上記に記載させて頂いたのは、色々な考えを持つお客様がおり、補強を目的としていない方が近年非常に増えてきています。純粋に補強工事を検討するお客様は是非申込み下さい。診断をしたからといって必ず工事をしなければいけない訳では御座いません。
診断は、予想される震度6強以上の大地震に対して、宮城での被災を、1棟でも無くす為に2~3時間かけて、床下・屋根裏・外回りを見ます。
S56年5月31日以前着工の建物は、宮城県・仙台市の助成金をうけて補強工事をする事が可能です。(有料:14,175円~16,800円)

不動産売媒介上、S56年5月31日以前着工の建物の中古住宅の売買においては契約書の不動産重要説明事項に耐震性を記載しなければいけないが、現状は診断を受けずに契約後のトラブル防止の為に耐震性をうたわず契約書を取り交わしているが現状である。

買う側から耐震性を求められた場合、診断費用・改修工事費用は買う側・売る側との間での話し合いにより、どちらが費用を負担するか決 められる。

耐震診断と耐震補強工事が同じ会社で一連の流れで、出来ない場合工事の精度が落ちる事やトラブルを防止する為にお断りしています。

尚、売主・融資が決定していない物件や、一般媒介による物件はお断りしています。

売主・買主・融資が決定している物件が対象とさせて頂いております。

耐震診断

耐震診断の流れ
①ヒアリング
お客様とのヒアリングでは、どのような調査を行うか・なぜ耐震補強が必要かなどをお話しします。診断にあたって十分ご理解頂きたいのが、建築基準法の赤線についてです。日本では大きな地震が起きる度に、基準法の改正を行い、徐々に厳しいものとしてきました。ですから、建築当時の基準をクリア―した建物も、現在の基準に照らし合わせると、不十分という事が言えます。
そこで、古い基準で建てられた家を、現在の耐震基準以上にするのが耐震補強なのです。
その他にも、診断の動機・不明な点・増改築・被災の履歴・今後何年家を使う予定があるかなどを伺います。家屋の状況を把握する為に、大変重要な情報です。
②天井・小屋裏調査
筋かいの有無や種類とサイズ・接合の方法などを見ます。
筋かいは壁の強度を決める重要な要素です。梁に入る亀裂・補強に使われている金物がきちんと使われているか・腐食を確認します。
③床下調査
床下で大事なのは基礎コンクリートの強度です。コンクリートテストハンマーで強度を調べます。
通気口の角にはヒビが入りやすく、基礎の強度を損ないます。地盤の沈下が無いのかも調べます。木造住宅の構造材である土台が腐っていた場合はその程度を確認します。
④外周の調査
外壁にヒビが入っていないか・基礎の見えない部分の形状も確認します。軒や屋根の波打ち・風雨にさらされている場所は、腐っていないか確認します。

耐震補強 壁補強

壁補強の流れ
壁の絶対量や強度が足りない場合は、壁を補強したり既存の壁の補強工事を行います。必要な金物を取り付け、耐震ボードを取り付けます。
壁の全体に取り付けた耐震ボードが、揺れに対して抵抗力を発揮し、従来より高い強度の壁となります。クロスを貼り直せば完成です。

耐震補強 ホールダウン金物

ホールダウン金物の設置の流れ
地震の揺れによって柱の引き抜けが起こり、家屋の倒壊につながる事が多くあります。
柱の引き抜けには、ホールダウン金物を使用します。基礎のコンクリートにつけた金物と柱に取り付けたホールダウン金物が、ボルトで接合され柱の引き抜けを防ぎます。

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